Wednesday, July 18, 2007

崩れた!!


台風4号の影響で市の北部では200mmを越す雨量があった。九州や四国と比べればさほどではないが、日立市では、年間降雨量の1/6にあたる大雨である。

市内約70箇所で被害が出た。そのほとんどが、小規模ながけ崩れや河川氾濫であり、人命や家屋に被害が及ぶことはなかった。

台風の通過した15日(日)は、夜遅くまで被害対応に追われ、翌16日(月)の早朝から、市内のパトロールに出かけた。そして、(偶然に)この16日午前10時15分に新潟で中越沖地震が発生した。

早朝のパトロールの時には何ともなかった公園で崖崩れが発生していると、午後になって通報が入った。                                                                                    
この公園は海岸に面した崖の上にある。そして先日のブログの「海岸はワンダーランド」で記した「海食洞」がある場所であった。http://tosiseibi.blogspot.com/2007/06/blog-post_16.html

その幾つかある「海食洞」の一つが崩れたのである。前日の降雨で地盤が緩んだところに地震の揺れ(震度3なのだが)が加わり、崩落したのだろう。

幸い崩れた場所は、公園のごく一部で、利用者が巻き込まれることはなかった。                                                                  
とは言え、先日、心配したばかりのことが起きたのである。
虫が知らせたのだろうか。

さっそく崩れた周辺を立ち入り禁止にして、応急処置をした。海岸線の崖は、大分侵食されている。これからも今回のような条件がそろえば、被害が予想されるのだ。

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Saturday, June 16, 2007

海岸はワンダーランド

6月16日の大潮の干潮時を狙って海岸線の調査に行った。

地球温暖化の影響なのか、昨年、日立市の海岸線(28Kmもあるのです)は、何度も台風時、波浪で被害を受けた。

海岸の護岸が壊されたり、波が人家まで入ってきたり・・・その都度、災害対策に追われたのだった。

日頃は、気にも留めない海岸線だったが、災害を受けて改めて調べてみると、各所で危険な状態になっていることが分かってきた。

そのようなことから、今回、専門機関に詳しい調査を依頼し、一緒に現地に出かけたのだった。

初めて足を踏み入れた海岸も多かった。(普段は潮が満ちていて近寄れないのです。)

そしてそこで発見したのは、日立の海岸は、「ワンダーランド」だということ。

一番驚いたのは、海食洞(かいしょくどう)という洞窟が海岸から陸地に向かって伸びていることだった。

海食洞は波の力が崖の弱い部分を削り取り、洞穴をつくる。その洞穴に波が集まり、ますます削られ、伸びていく自然現象なのだ。

今回発見した海食洞のうち最大のものは、長さが30mもあった。そしてその先端は海岸脇の道路を越え、人家の下まで達していることが判ったのだ。

いつか、道路も、人家も陥没する日が来る。(その日が5年先か50年先かは判らない)

今後、対策を検討しなくてはならない。

この日は、海岸の専門家(大学教授)も一緒だったが、対策(海岸工事)には、膨大なお金がかかるといっていた。

財政難の最中、頭の痛い問題がまた一つ現れた。

(波が勢いよくテトラポットに当たり、砕け散る。)

(このテトラポットは、波の勢いで前面のテトラの場所から飛ばされてきたものと思われる。コンクリートは10~20年でボロボロになってしまう。)

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Friday, January 26, 2007

知者楽水


旧里美村にある徳田発電所。里川流域の5箇所の発電所の中で最も上流にある。大正15年の建設で国の登録文化財に指定されている。

水路式発電所は、発電量は少ないが、ダム式発電所のような大規模な土木工事を行わないので、本当の意味で環境にやさしいエネルギーなのだ。


見過ごしてしまいそうだが、よく見ると導水管とこれを囲む石垣は、力強さもさることながら、周辺の景色と調和し、実に美的である。昔の技術者のセンスがうかがわれる。知者楽水というところか。

発電量650kw 取水口から発電所の落差106m

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Saturday, December 16, 2006

尺取虫



大沼川放水路トンネルも順調に工事が進んでいる。
9月始めにトンネル掘削が終了し、今は防水工事とコンクリート工事が並行して行われている。
コンクリート工事(正確には二次覆工工事という)の作業はちょうど尺取虫のようだ。
掘削した先端から坑口(掘削起点のこと)へ向かって戻りながらコンクリート壁を作ってくる。


作業手順は防水シート張り→鉄筋組み立て→型枠組み立て→コンクリート打設→型枠はずし
このサイクルを約100回繰り返すのである。

型枠はこのトンネルのための特注品である。1サイクル終了すると特殊型枠が前方に移動し次のサイクルに入る。前から見ていると尺取虫が進んでくるようだ

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Sunday, October 08, 2006

氾濫そして限界

(発達低気圧と異常潮位の続き)

気象庁のHPを見ると、潮位のサイトがある。主要な港湾の潮位(海水面の高さ)の様子がわかる。近くでは福島県小名浜港、千葉県銚子港の潮位が参考になる。6,7日の両港の潮位を確認すると、天文潮位(理論上の潮位)と実際の潮位の差が両者とも1mもある。そしてそれぞれの港のこれまでの観測最大値よりも50cmも高いのである。
http://www.jma.go.jp/jp/choi/graph.html?areaCode=206&pointCode=CS

瀬上川は○○港に注いでいる。そして○○港は両港の中間にある。データから推測すれば、瀬上川でも過去の最大水位より50cmも高いのである。50cmも高ければ、氾濫するのは当然である。

しかしそんなことで納得している場合ではない。7日早朝の満潮時はひどかったが、午後の満潮時も相当の被害が予想される。急ぎ対策を採らなければならない。河川管理者の県の担当者と相談し、河川護岸の上に土のうを積むことにした。急ぎ土木業者を手配し、護岸手すりの後ろに土のうを配備した。


昼前には配備が終わり、一息つけた。午後の満潮は3時過ぎである。昼食をとりながら様子を伺っていると徐々に水位が高くなってきた。そして早くも午後1時過ぎには護岸からあふれだした。

河口近くの川は、潮位だけでなく、海の波浪の影響もうける。海岸の波が川を上ってくるのである。そうしているうちに大きな波が押し寄せ、何とせっかく積んだ土のうの大半が流されてしまった。これでは何の役にも立たない。


そのままにはしておけないので、積み直すことにした。手配した土木業者が帰ってしまったので、自分達職員で行わなければならない。今度は流されないよう手すりの柱に紐で縛りつけた。(これは効果があった)。押し寄せる波の中での作業なので重労働だったが、何とか満潮時の前には作業を終えた。

土のうによる護岸のかさ上げはそれなりに効果を発揮した。土のうの上や隙間から水がこぼれてしまうが、こぼれ方が少なくなった。それだけ宅地に入るみずの量が少なくなったようである。早朝の氾濫時には6軒の床上浸水があったが、かさ上げを行った午後はいずれも床下浸水でとどまったのである。


氾濫騒ぎが広まり、たくさんの見物人が見に来ている。ギャラリーは勝手なものだ。「土のう設置だけでは不十分だ」「市の対応は後手に回っている」「なぜ自衛隊の応援要請を行わないのか」等々・・・・。散々苦情を言われた。(被災者はむしろ淡々としている。)

しかし振り返ってみれば、言い分はもっともである。もともと抜本的な対策が講じられていいれば、被害は防げたのである。なぜ抜本的対策が出来なかったかといえば、コストの問題である。川を締め切り大型ポンプ場を作り、高潮の時には強制的に水を海に流してやれば、問題は解決する。しかしそのための費用は数十億円である。被災家屋31件。仮に31億円費用がかかるとすれば一軒あたり1億円である。これは現実的な話ではない。

自然現象をコントロールするのは大変である。コストや環境への悪影響を考えれば社会的には不可能といったほうが良いだろう。自然現象とはうまく折り合いをつけなければならない。

もっとも災害対策は、社会的な限界だけではない。肉体的限界もある。ろくに睡眠もとらずに3日間働きずくめだった。疲れた・・・。

写真上:土のうかさ上げ(横から)
写真中:土のうかさ上げ(上から)なんとか水の流出が抑えられている。
写真下:高波により水が流出してしまった。

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発達低気圧と異常潮位


10月6,7日と台風が一体化した発達低気圧の影響で海難事故が関東から東北にかけて発生した。・・・・

○○市の南部にある久慈町の中心部は、海抜1m前後の低地である。そこに流れ込む瀬上川は、小さな都市河川であるが、太平洋に直接流れ込むため、潮位の影響をまともに受ける。

この川は、かつて台風通過時、ひんぱんに氾濫を繰り返してきた。降雨に高潮、高波が加わり、水かさが増し、河川周辺の住宅地に水が流れ込むのである。県の管理する河川であるが市も放水路建設や調整池整備など水害に対しこれまで様々な対策を講じてきた。



その甲斐もあってここ数年は水害らしい水害は発生していなかった。地域住民も安心し、これでこの地区の水害対策もひと段落と誰もがが思っていた。

ところが、6日、7日と悪夢が甦ってしまったのである。発達低気圧が関東沖を通過する際、強風と高潮が発生した。さらに悪いことに6日は中秋の名月(満月)、海水面が最も高くなる大潮と重なってしまった。

高潮警報が出された時、瀬上川が頭をよぎったが、最近の実績からして、たいした氾濫はないだろうと読んでいた。というのは、今回は雨量が少なく、雨による河川水面上昇はわずかである。高潮が重なっても、計算上は氾濫しないと予測されていた。

ところが6日の日中の満潮時(PM2ごろ)に氾濫が発生した。しかし周辺家屋に流れ込むほどの量ではなかったので土のうを配備し、応急手当を行っておいた。翌日明け方(AM3時)が次の大潮である。これも前日の応急手当で大丈夫だろうと気楽に考え、6日は夜12時に帰宅した。(深夜になったのは、強風による街路樹の倒木が発生しその対応に追われていたからである。)


午前1時に就寝したが、3時に災害担当課から電話で起こされてしまった。住民からの通報があって、瀬上川が大変なことになっているというのである。それでもまだ大したことは無かろうと思っていた。というのは住民の中には少しのことでも、そして夜中であっても役所に通報するものがいる。行ってみると何でも無いことが多く、今回もその類だと考えていた。

寝ぼけまなこで現場に行ってみると驚いたことに河の周辺の道路一面が水没している。(写真上)そして(あとでわかったことだが)床上浸水家屋6軒、床下浸水家屋が25軒発生していた。(写真中、下)

関係者が次々と集まってきた。話を総合すると、異常潮位が原因らしい。住民に聞いても、雨も少ないのにこれだけ水が出るのは珍しいという。
(以下続く)

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Wednesday, September 13, 2006

河口閉塞



9月5日、太平洋沖を通過した台風12号の影響で、市内の河口4箇所が閉塞した。
高波によって、沖合いの砂が海岸に押し上げられ、海流の関係で砂が集まりやすい河口に堆積した。
2,3時間の出来事だった。わずかの間に川が塞がれ、水位が上昇した。そのままにしておけば、川があふれ周りの家屋が浸水する。大慌てで業者を手配し、砂をかき出し事なきを得た。地域の住民の話では、20年来記憶にないという。これも異常気象の一つかもしれない。
写真上:海岸に打ち寄せる高波
写真下:閉塞した河口を重機で崩し、流れをつくる。

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Sunday, August 06, 2006

もぐら



もぐら(掘削機)と爪

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Wednesday, July 05, 2006

大沼川トンネル放水路2


大沼川トンネル放水路工事延長600mのうち400mまで掘削が進んだ。固まった軟岩層が終わり本格的な砂質層が現れた。今のところ切羽(きりは:トンネル掘削最先端)は自立していて掘削には支障はない。
 6月30日、第9回目のトンネル技術審査会を開催する。トンネル工学の専門家を集めた委員会である。3ヶ月ぶりに現場を調査し、問題点とこれからの対策を議論し合う。
 想定以上に土質が安定しているので、委員会全体が安堵した雰囲気となったが、今田委員長(都立大名誉教授)から戒めの意見が出された。
梅雨時である。川の水位が上がればその水圧で地下水が砂質土に水道(みずみち)をつくり、そこから切羽が崩壊することが考えられる(アリの穴が堤防を破壊する例えのとおり)。その対策を充分検討することが指摘された。時節柄的を得た意見である。
 施工業者、発注者の日立市ともに気の緩みがあったようだ。転ばぬ先の杖である。

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Sunday, May 21, 2006

河川氾濫


20日(土)午後5時から6時にかけて雷雨があった。事前に注意報が出ていたので気にかけていたが、今年最初の集中豪雨となった。時間雨量28mm。降雨の程度からすればたいした雨ではないが、未改修の河川、特に大沼川中流域(大沼団地)はいつものように氾濫してしまった。自宅にいたが雨が本降りになってきたので現地に向かう。前にシュミレーションしたとおりの出水状況だ。問題箇所はわかった。後は今進めているトンネル放水路に続き、大沼団地内の現河川の拡幅改修を進めるのみ。

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Saturday, May 13, 2006

大沼川トンネル放水路


大沼川トンネル放水路の現場を見に行く。
やっと人家の真下を抜けた。一安心。
しかし、地質調査で見つけられなかった砂質層が複数、掘削面に現れている。
今のところ出水もわずかで、地質も固く安定しているので問題はないが、本格的な砂質層が現われたらどうなるか心配。
施工延長役600m、工事費12億円。殆どが住宅団地の道路下わずか5mのところのトンネル工事である。事故が発生すれば、大ごとだ。

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