ワンダフルライフ
「天国まであと7日」
「あなたの人生の中から大切な思い出をひとつだけ選んでください」
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映画「ワンダフルライフ」のキーワードとテーマです。
最も幸せな思い出の中で天国へ旅立つ。
そしてその思い出は永遠に続く。
99年に作られた映画ですから、10年たちます。
監督は、是枝裕和。
DVDを借りてきて観ました。
この映画は、だいぶ前にやはりDVDで観たのですが、ずっと気にかかっていて再度借りてきたのです。(レンタル店で「借りるのは2度目ですよ!」と(親切にも)注意された。)
この映画、ナント3大陸映画祭のグランプリのほか、いくつかの海外映画祭で受賞しています。
調べてみると、国内より海外で評価された映画とか。
宗教観の違いのためでしょうか。
元気をなくしてしまった高齢者の心のケアに「人生の思い出を聞いてあげる」という方法が有効だそうです。
これには、傾聴(黙って聞いてあげる)、承認(共感してあげる)という作業がともないます。
その結果、老人は自分の人生を肯定的にとらえ、前向きに生きようとする。
映画を観終わって、この「心のケア」を思い出しました。
この映画には、たくさんの素人が出演します。
それぞれの(本物の)思い出がドキュメンタリー風に撮られていて(それだけで)引き込まれていきます。
思い出を再現する施設「リンボ(辺獄)」の職員、「望月」と入所してきた「渡辺」の妻、京子との過去の関係が明らかになり、この展開が映画のストーリーになります。
「戦死した若者の喪失感」、「他の男を愛し続けている妻への嫉妬」
「渡辺」、「望月」両者の現世での煩悩は、それぞれが、自身の存在意義を確信することで(ちょうど天国へ行くように)昇華していきます。
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この映画を再度観たいと思うのは、(自分が)少々疲れているのかもしれません。
「なかなか成果のでない仕事」「不本意な処遇」そして「友人の妻の突然の死」・・・
「あなたの人生の中から大切な思い出をひとつだけ選んでください」と聞かれたら・・・・
ひとつだけというのは、むづかしいですね。
ふたつまで認めてもらえるなら、(平凡ですが)「妻と初めて会った瞬間」「うまれたばかりの娘を初めて見たとき」かな。
Labels: アート
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