Wednesday, June 24, 2009

ためしてガッテン


私の勤務する(某)産業支援機関は、創業支援施設(インキュベーター)を10室持っている。

1部屋20m2、家賃2万4千円(光熱水費、ネット代込)と超破格の貸部屋である。

そのほか、入居者に対し、中小企業診断士による無料経営指導、経営セミナーと様々な創業支援を行っている。


それでも、この大不況、なかなかブレークしないのは致し方ない。


今日は、月に一度の経営セミナーの日。講師はNHK(地元)某放送局ディレクターのKさん。
地元放送局に来る前まで、(渋谷の)NKH放送センターで「ためしてガッテン」の担当ディレクターをやっていた。

今日、お招きして講演を聞いたのは、創業者に自分のビジネスの「売り込み方」のお勉強。
そうそう、TV番組制作は、皆、絶えず視聴者への「売り込み」なのです。

Kさん曰く。「ためしてガッテン」は科学番組。普通にやっていたら、よほどのマニアしか見ないのです。チャンネルを合わせた視聴者は逃がさない。そのためには、シナリオに工夫が必要なのです。

一般に、科学番組は、「原因→結果→考察→対策」。
これでは、学校です。誰も見ません。
そこでKディレクターは、「イントロ→結果←原因→対策→考察」これが秘策とか。

要は、結果(山)を先に持ってきて視聴者の注意を引く。
そして対策を講じた後で考察(ハッピーエンド)。
(ためしたガッテンは、ほとんどこのスタイルでつくられているのです。)

何のことはない、「水戸黄門風」物語づくりなのです。そして番組作成は、視聴者を引き付ける心理学の実践ともいっていました。
創業まもない経営者は、余裕がありません。(資金調達、顧客開拓・・・)
そんな経営初心者には、「目から鱗」の話のようでした。

大不況の最中、新規創業者は先の見えない経営環境の中でもがき苦しんでいます。
今日のKさんの話は、業種、業態が異なるとはいえ、参考になったようです。

(私はいけませんでしたが)セミナーのあと講師のKさんを囲んで懇親会が催されました。セ

ミナーでは聞けなかったことが本音で話し合われたでしょう。今日も良い1日でした・・・。

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