Sunday, May 11, 2008

美人画

天心記念美術館で「近代日本画にみる麗しき女性たち展」を見てきた。
http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/tenrankai/080419_syoen/index.htm
副題に「松園と美人画の世界」とあるように展示作品87点のうち約半数(水の)が上村松園の作品である。

美人画といえば、鏑木清方とこの松園が東西の巨人といわれている。

国立近代美術館で清方の作品をみて以来、鏑木清方のファンであるが、一方の雄(?)松園の作品をまとめて見たことはない。
                                                                                                                                  
天心記念美術館所蔵品のほかにも他の美術館の作品も多数展示されていた。
長野、水野美術館の「かんざし」、「志ぐれ」、富士美術館の「美人観書」・・・








遠方の美術館のものも多く、これら秀作が地元で見られたのは幸運であった。








どこの館の所蔵かは忘れてしまったが、印象に残った作品のひとつが「四季美人図」。
松園、16歳の時の作品である。展示品は最初に描かれたもので、再度描かれた作品が、勧業博覧会で1等に当選し、松園の出世作となった。そしてこの作品はたまたま来日していた英国の皇太子に買い上げられたという逸話をもつ。

縦長の絹本に4人の女性が描かれていて、それぞれに春夏秋冬の歳時の様子、そして若い娘から年配の女性まで年齢を経る様が描写されている。
モデルもおらず、自身の姿を鏡に写して描いたという。
生長期の瑞々しさが心に残った。

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