Saturday, June 16, 2007

海岸はワンダーランド

6月16日の大潮の干潮時を狙って海岸線の調査に行った。

地球温暖化の影響なのか、昨年、日立市の海岸線(28Kmもあるのです)は、何度も台風時、波浪で被害を受けた。

海岸の護岸が壊されたり、波が人家まで入ってきたり・・・その都度、災害対策に追われたのだった。

日頃は、気にも留めない海岸線だったが、災害を受けて改めて調べてみると、各所で危険な状態になっていることが分かってきた。

そのようなことから、今回、専門機関に詳しい調査を依頼し、一緒に現地に出かけたのだった。

初めて足を踏み入れた海岸も多かった。(普段は潮が満ちていて近寄れないのです。)

そしてそこで発見したのは、日立の海岸は、「ワンダーランド」だということ。

一番驚いたのは、海食洞(かいしょくどう)という洞窟が海岸から陸地に向かって伸びていることだった。

海食洞は波の力が崖の弱い部分を削り取り、洞穴をつくる。その洞穴に波が集まり、ますます削られ、伸びていく自然現象なのだ。

今回発見した海食洞のうち最大のものは、長さが30mもあった。そしてその先端は海岸脇の道路を越え、人家の下まで達していることが判ったのだ。

いつか、道路も、人家も陥没する日が来る。(その日が5年先か50年先かは判らない)

今後、対策を検討しなくてはならない。

この日は、海岸の専門家(大学教授)も一緒だったが、対策(海岸工事)には、膨大なお金がかかるといっていた。

財政難の最中、頭の痛い問題がまた一つ現れた。

(波が勢いよくテトラポットに当たり、砕け散る。)

(このテトラポットは、波の勢いで前面のテトラの場所から飛ばされてきたものと思われる。コンクリートは10~20年でボロボロになってしまう。)

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