トーキョーワンダーサイト
4月の都知事選挙の直前、さかんにマスコミをにぎわしていたのが、このトーキョーワンダーサイト。
若手アーティストを発掘し、発表の場を提供することを目的に、石原都知事が2001年から始めた事業である。
http://www.tokyo-ws.org/hongo/index.html
友人の建築家を館長にしているとか、画家の息子の作品を展示してあるとか・・・・身内の身びいきをさかんに共産党やマスコミが批判した。
それはともあれ、近くまで行ったので、野次馬根性でワンダーサイト本郷に寄ってみた。(ワンダーサイトは本郷のほか、青山、渋谷にもある。)
「index#3経験の効用」と「Oコレクションによる空想美術館」という二つの企画展が同時開催されていた。http://www.loaps.com/looker+index.id+29.htm
前者は、京都造形芸術大学を中心とした学生の発表の場であり、後者は「岡田聡コレクション」による若手アーティスト作品の展示である。
都知事選挙の時の中傷合戦のイメージが強かったので、さぞや税金を湯水のごとく使っているのかと思いきや、建物は元の都教育庁の分庁舎だと言うし、外観も内装もいたって質素であった。(戦前に作られたという建物に蔦を這わせてシックに仕上げてあるのだ)
思うに、身内の登用の問題や不透明な運営の問題はあるのだろうが、「若者に活躍の場を与える」というコンセプトはもっと評価されても良いのではないだろうか。
今の若者は、少子高齢社会の中で、(年長者に押さえつけられ)なかなか力を発揮するチャンスがない。加えて年金や格差社会の問題で将来に希望が持てないでいる。
この施設には多額の税金が投入されていることも問題視されている。しかし、高齢者福祉が行き過ぎ、結果として若者向けの施策(子育て支援、就業支援)に税金が回らない現状の方が、日本の将来を考えれば深刻な問題なのだ。
Labels: まちづくり
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