対行政暴力
長崎市の伊藤前市長が暴力団幹部に射殺されて1週間が経つ。
暴力団対策法で儲け口がなくなった裏社会の人間が、新手の稼ぎ口を求めて企業や役所など表社会に現れ始めて久しい。
長崎市長の場合、政治的背景はなく、怨恨や金銭トラブルが原因のようだが、この手の恐喝はいろいろなところで聞く。
かく言う私も10年前に、某右翼団体の対行政暴力に巻き込まれた。
○○課長になったばかりの時のことである。何代も前の課長の不手際が原因で右翼団体に脅されたのである。
詳しい説明は省くが、道路(市道)の土地が登記ミスから、危うくこの右翼団体の手に渡るところだったのである。
就任早々、この問題に気付き、顧問弁護士と相談して所有権移転禁止の仮処分を行った。そしてわずか1日の差で悪党の手に渡るのを止めたのである。
(もし渡っていたら法外な対価を要求されたろう。役所はこの手のトラブルにはきわめて弱い。)
その直後のことである。職場の電話が鳴り、突然この会長宅に呼び出されたのである。
やむなく出向くと、開口一番言われたのが、「なかなか味なことをしてくれたな・・」である。
会長の周りには手下が取り巻いていて、生きた心地がしなかった。1時間ほど軟禁されていたろうか、この時言われた言葉は忘れられない。
「○○さん、あなたのお子さんがどこの学校に通っているか、調べてあるんですよ・・・」
この男は前に隣町で同じ手口で住民を脅し、本当にその住民の子供の通う学校の周りで街宣活動を行ったのである。子供の名前を叫び、友達の前でその子の親を拡声器で誹謗したのである。
幸い私の場合、家族には被害は及ばなかったが、その代わり職場の周りを毎日のように街宣車で騒ぎ立てられた。その他にも議会の傍聴席で暴れられたりもした。
今思うと、よく耐えられたものだと思う。(その場になると腹が座るものらしい)
半年ぐらい騒ぎは続いたが、ある日を境に騒動は治まった。
原因は、この右翼団体会長が警察に逮捕されたからである。
罪名は恐喝未遂だというが、(よく聞いてみると)金を返さない知人を千葉県の山中に連れて行き、機械で穴をほり、腰のところまで埋めて脅したのだそうだ。
恐喝未遂というより殺人未遂に近いのである。
2年ぐらいは服役していただろうか。出所後が心配されたが、その後は警察の監視が厳しくなり、活動も鳴りをひそめた。そして最近ではこの団体も解散したようである。
長崎市の場合、警察の警備が足りなかったのではないか。報道を見る限り、そこまで本人に危機意識がなかったようである。
私の経験からは、この手の暴力の場合、危険を少しでも感じたら、直ちに警察に通報することが最も確実な対策である。(もっとも最近の警察は、事件性が乏しいなどといって動いてくれないことが多いのであてにはならないのだが・・・)
暴力団対策法で儲け口がなくなった裏社会の人間が、新手の稼ぎ口を求めて企業や役所など表社会に現れ始めて久しい。
長崎市長の場合、政治的背景はなく、怨恨や金銭トラブルが原因のようだが、この手の恐喝はいろいろなところで聞く。
かく言う私も10年前に、某右翼団体の対行政暴力に巻き込まれた。
○○課長になったばかりの時のことである。何代も前の課長の不手際が原因で右翼団体に脅されたのである。
詳しい説明は省くが、道路(市道)の土地が登記ミスから、危うくこの右翼団体の手に渡るところだったのである。
就任早々、この問題に気付き、顧問弁護士と相談して所有権移転禁止の仮処分を行った。そしてわずか1日の差で悪党の手に渡るのを止めたのである。
(もし渡っていたら法外な対価を要求されたろう。役所はこの手のトラブルにはきわめて弱い。)
その直後のことである。職場の電話が鳴り、突然この会長宅に呼び出されたのである。
やむなく出向くと、開口一番言われたのが、「なかなか味なことをしてくれたな・・」である。
会長の周りには手下が取り巻いていて、生きた心地がしなかった。1時間ほど軟禁されていたろうか、この時言われた言葉は忘れられない。
「○○さん、あなたのお子さんがどこの学校に通っているか、調べてあるんですよ・・・」
この男は前に隣町で同じ手口で住民を脅し、本当にその住民の子供の通う学校の周りで街宣活動を行ったのである。子供の名前を叫び、友達の前でその子の親を拡声器で誹謗したのである。
幸い私の場合、家族には被害は及ばなかったが、その代わり職場の周りを毎日のように街宣車で騒ぎ立てられた。その他にも議会の傍聴席で暴れられたりもした。
今思うと、よく耐えられたものだと思う。(その場になると腹が座るものらしい)
半年ぐらい騒ぎは続いたが、ある日を境に騒動は治まった。
原因は、この右翼団体会長が警察に逮捕されたからである。
罪名は恐喝未遂だというが、(よく聞いてみると)金を返さない知人を千葉県の山中に連れて行き、機械で穴をほり、腰のところまで埋めて脅したのだそうだ。
恐喝未遂というより殺人未遂に近いのである。
2年ぐらいは服役していただろうか。出所後が心配されたが、その後は警察の監視が厳しくなり、活動も鳴りをひそめた。そして最近ではこの団体も解散したようである。
長崎市の場合、警察の警備が足りなかったのではないか。報道を見る限り、そこまで本人に危機意識がなかったようである。
私の経験からは、この手の暴力の場合、危険を少しでも感じたら、直ちに警察に通報することが最も確実な対策である。(もっとも最近の警察は、事件性が乏しいなどといって動いてくれないことが多いのであてにはならないのだが・・・)
Labels: まちづくり
0 Comments:
Post a Comment
<< Home