Friday, October 27, 2006

グルジアワイン


これにははまりそうだ。

知り合いのロシア語の先生からいただいたグルジアワイン(赤)。
手をつけずにしばらく置いておいたが、秋の夜長に栓を抜いた。
これははまる!

グルジアは世界最古のぶどうの産地。ワインの発祥の地といわれる。
なんと5千年前から作られていたという。

遅摘みの糖度の増したぶどうから作られるため、やや甘口でフルーティー。
日本ではなじみが薄い国のためあまり流通していないという。

グルジアはソ連最後の書記長ゴルバチョフの片腕シュワルナゼ外相の故郷。そしてかのスターリンの出身地でもある。スターリンは終生グルジアワインを愛飲していたという。

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Tuesday, October 24, 2006

音楽は造形だ!

愉快なアート
ラ・ビレット公園・音楽博物館のディスプレイ


アップすると


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Sunday, October 22, 2006

ここはどこだ!


ここはどこだ!?

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Thursday, October 19, 2006

アラブ世界研究所

セーヌ河畔にあるアラブ世界研究所は、アラブ文化を紹介する展示室や図書館、書店からなっている。ポンピドーセンターを始めとした国家プロジェクトの一つであり、建築家ジャン・ヌーヴェルの設計による。建物の壁面に並んだガラスパネルが太陽光線 に応じてカメラレンズのように開閉するハイテク技術を駆使した建物であるが、デザインから受ける印象はイスラムそのものである。



フランスは、かつての植民地アルジェリアの独立戦争でアラブ世界との間に大きな傷跡を残した。その反省からアラブ諸国とフランスとの相互理解、文化交流を目的にこの建物は作られた。・・・しかし現実は、願いどおりには進まない。イスラムと欧米諸国の間で文明の衝突が起きている。


相互理解の施設であるのに、他の観光施設に比べ格段に警備が厳しい。入館するのに航空機搭乗時並みの持ち物検査が行われた。

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Monday, October 09, 2006

私も被災者

氾濫騒ぎでせっかくの3連休を棒に振ってしまった。
それでも最後の9日は午前中で片付け作業が終わったので、帰宅し、菜園に野菜を取りに行くと・・・がく然!(いや予想通りというべきか。)



6日の強風が野菜だなを倒し、隣の畝の作物をつぶしてしまった。
棚の片付けもしなければならないが疲れていてとてもやる気になれない。遅れていた秋播きの耕起もしなければと思っていたのに・・・。

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Sunday, October 08, 2006

氾濫そして限界

(発達低気圧と異常潮位の続き)

気象庁のHPを見ると、潮位のサイトがある。主要な港湾の潮位(海水面の高さ)の様子がわかる。近くでは福島県小名浜港、千葉県銚子港の潮位が参考になる。6,7日の両港の潮位を確認すると、天文潮位(理論上の潮位)と実際の潮位の差が両者とも1mもある。そしてそれぞれの港のこれまでの観測最大値よりも50cmも高いのである。
http://www.jma.go.jp/jp/choi/graph.html?areaCode=206&pointCode=CS

瀬上川は○○港に注いでいる。そして○○港は両港の中間にある。データから推測すれば、瀬上川でも過去の最大水位より50cmも高いのである。50cmも高ければ、氾濫するのは当然である。

しかしそんなことで納得している場合ではない。7日早朝の満潮時はひどかったが、午後の満潮時も相当の被害が予想される。急ぎ対策を採らなければならない。河川管理者の県の担当者と相談し、河川護岸の上に土のうを積むことにした。急ぎ土木業者を手配し、護岸手すりの後ろに土のうを配備した。


昼前には配備が終わり、一息つけた。午後の満潮は3時過ぎである。昼食をとりながら様子を伺っていると徐々に水位が高くなってきた。そして早くも午後1時過ぎには護岸からあふれだした。

河口近くの川は、潮位だけでなく、海の波浪の影響もうける。海岸の波が川を上ってくるのである。そうしているうちに大きな波が押し寄せ、何とせっかく積んだ土のうの大半が流されてしまった。これでは何の役にも立たない。


そのままにはしておけないので、積み直すことにした。手配した土木業者が帰ってしまったので、自分達職員で行わなければならない。今度は流されないよう手すりの柱に紐で縛りつけた。(これは効果があった)。押し寄せる波の中での作業なので重労働だったが、何とか満潮時の前には作業を終えた。

土のうによる護岸のかさ上げはそれなりに効果を発揮した。土のうの上や隙間から水がこぼれてしまうが、こぼれ方が少なくなった。それだけ宅地に入るみずの量が少なくなったようである。早朝の氾濫時には6軒の床上浸水があったが、かさ上げを行った午後はいずれも床下浸水でとどまったのである。


氾濫騒ぎが広まり、たくさんの見物人が見に来ている。ギャラリーは勝手なものだ。「土のう設置だけでは不十分だ」「市の対応は後手に回っている」「なぜ自衛隊の応援要請を行わないのか」等々・・・・。散々苦情を言われた。(被災者はむしろ淡々としている。)

しかし振り返ってみれば、言い分はもっともである。もともと抜本的な対策が講じられていいれば、被害は防げたのである。なぜ抜本的対策が出来なかったかといえば、コストの問題である。川を締め切り大型ポンプ場を作り、高潮の時には強制的に水を海に流してやれば、問題は解決する。しかしそのための費用は数十億円である。被災家屋31件。仮に31億円費用がかかるとすれば一軒あたり1億円である。これは現実的な話ではない。

自然現象をコントロールするのは大変である。コストや環境への悪影響を考えれば社会的には不可能といったほうが良いだろう。自然現象とはうまく折り合いをつけなければならない。

もっとも災害対策は、社会的な限界だけではない。肉体的限界もある。ろくに睡眠もとらずに3日間働きずくめだった。疲れた・・・。

写真上:土のうかさ上げ(横から)
写真中:土のうかさ上げ(上から)なんとか水の流出が抑えられている。
写真下:高波により水が流出してしまった。

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発達低気圧と異常潮位


10月6,7日と台風が一体化した発達低気圧の影響で海難事故が関東から東北にかけて発生した。・・・・

○○市の南部にある久慈町の中心部は、海抜1m前後の低地である。そこに流れ込む瀬上川は、小さな都市河川であるが、太平洋に直接流れ込むため、潮位の影響をまともに受ける。

この川は、かつて台風通過時、ひんぱんに氾濫を繰り返してきた。降雨に高潮、高波が加わり、水かさが増し、河川周辺の住宅地に水が流れ込むのである。県の管理する河川であるが市も放水路建設や調整池整備など水害に対しこれまで様々な対策を講じてきた。



その甲斐もあってここ数年は水害らしい水害は発生していなかった。地域住民も安心し、これでこの地区の水害対策もひと段落と誰もがが思っていた。

ところが、6日、7日と悪夢が甦ってしまったのである。発達低気圧が関東沖を通過する際、強風と高潮が発生した。さらに悪いことに6日は中秋の名月(満月)、海水面が最も高くなる大潮と重なってしまった。

高潮警報が出された時、瀬上川が頭をよぎったが、最近の実績からして、たいした氾濫はないだろうと読んでいた。というのは、今回は雨量が少なく、雨による河川水面上昇はわずかである。高潮が重なっても、計算上は氾濫しないと予測されていた。

ところが6日の日中の満潮時(PM2ごろ)に氾濫が発生した。しかし周辺家屋に流れ込むほどの量ではなかったので土のうを配備し、応急手当を行っておいた。翌日明け方(AM3時)が次の大潮である。これも前日の応急手当で大丈夫だろうと気楽に考え、6日は夜12時に帰宅した。(深夜になったのは、強風による街路樹の倒木が発生しその対応に追われていたからである。)


午前1時に就寝したが、3時に災害担当課から電話で起こされてしまった。住民からの通報があって、瀬上川が大変なことになっているというのである。それでもまだ大したことは無かろうと思っていた。というのは住民の中には少しのことでも、そして夜中であっても役所に通報するものがいる。行ってみると何でも無いことが多く、今回もその類だと考えていた。

寝ぼけまなこで現場に行ってみると驚いたことに河の周辺の道路一面が水没している。(写真上)そして(あとでわかったことだが)床上浸水家屋6軒、床下浸水家屋が25軒発生していた。(写真中、下)

関係者が次々と集まってきた。話を総合すると、異常潮位が原因らしい。住民に聞いても、雨も少ないのにこれだけ水が出るのは珍しいという。
(以下続く)

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Tuesday, October 03, 2006

街の危機


9月5日の「マスコミに叩かれた」の続編。

用途地域変更に反対している商工会議所の要請で、10月2日に会議所幹部と区画整理組合役員とで話し合いをもった。なんとかお互いの言い分を調整しようと意見交換会を開催したのである。

商工会議所は、当初は地域の商店街が寂れてしまうから、(大規模店舗立地につながる)用途地域変更に反対していたのだったが、当日会議所幹部から出された本音は、別のところにあった。

○○市の駅前には、大手小売業チェーンの○○店がある。業界ではトップクラスの売上高を誇っているし、○○駅前店も客の入りも良く(見え)特に問題はないように思えた。

ところが商工会議所によると、○○店の北方3Kmのところに大型食品スーパーが1年ほど前に出店したら、そのあおりを受け○○店の売り上げが急激に落ち込んだというのだ。まだ経営危機にいたるほど深刻ではないようだが、これ以上売上が減れば撤退も考えられるという。そして、今回の用途地域変更でさらに近くに大型店が出店すれば撤退の引き金になるかもしれないというのだ。

○○店は、駅前再開発事業の中核店舗として10数年前に市が誘致したものである。そしてその再開発のために巨額の公共投資をしたのである。まさに○○市の顔の一つであり、撤退するようなことになれば街のイメージダウンであり、大きな社会問題になってしまう。

しかし、売り上げが減っているといいながらも、○○店は具体の数字を示してこない。(納税の関係で外部に金額を明らかにできないそうだ)また、利益減が、店舗撤退に直結するものではないだろう。そして、そのような競争のなかで利益を生み出すのが、企業の論理である。

そんなことを考えると、商工会議所の言い分は、今までの護送船団方式の発想ではないかと思ってしまうのである。
しかし流通業界の浮沈はめまぐるしい。全国各地で郊外大型店舗に押され、中心市街地のデパートが閉店し、社会問題になっているのも事実である。

どうやら問題の本質は、今回の用途地域緩和が、街のサスティナブルデベロップメント(持続可能な成長)につながるか否かということのようだ。

持続可能性は地球規模の環境問題の大きなテーマである。世界経済においても、環境問題や南北問題を乗り越える新たな思想が求められている。そして、経済のグローバル化(アメリカ化そして市場原理主義)が決してサスティナブルでないことも皆気づいている。

今回の問題は、自由と規制のバランスの重心の置き方がポイントなのだ。組合の地権者は自由を、既存商業者は規制を・・・。そして行政はそのバランスの中心にいて、サスティナブルという細い綱から落ちないようにさおをあやつる。

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Sunday, October 01, 2006

畑の危機




生来の横着な性格が災いして、畑が大変なことになってしまった。
亡き母親の畑(家庭菜園60坪)を耕作し始めてから5年。無農薬、有機栽培を売りにしているが、実態は、放置農業である。

無農薬農法で大変なのは、雑草駆除を人手で行わなければならないことだ。農家の年寄りの腰が曲がっているのは、ひたすら草引きを続けた結果なのである。

親から引き継いだ時には、雑草など無かったのが、今では夏の盛りになると、畑というより、荒地になっている。藪をかき分け、食べられそうな野菜を探している有様だ。

秋風が吹き、涼しくなってきたので、休日を使って雑草退治を行った。ひと鍬ごとに草を手で振るい土と分ける。日頃から草引きをやっていれば手間もかからないのだが、後悔後にたたず。わずか3坪分の草取りで3時間かかってしまった。草のひどいところだけでもあと3,4回の草取りは必要だろう。

ネットで雑草の名前を調べてみたら、大変なことに気づいた。わが菜園の雑草どもは、ことごとく性悪なものなのだ。なんと地下茎で広がる草がはびこってしまった。地面から草引きをしても根が残れば、また出てくる。元から絶つのはひたすら掘り返して根気良く根を取らなければならない。農家はこの類の雑草は、早めに徹底して駆除しているらしい。このままでは、後数年で草地に戻ってしまう。

写真上:草だらけの畑
写真中:左からギシギシ,ハマスゲ(?),ヤブガラシ いずれも地下茎で増える
写真下:雑草防止に敷いていた黒マルチを突き抜けて伸びるハマスゲ

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