Saturday, March 24, 2007

菜の花




菜の花を挿すか茹でるか見捨てるか
(櫂未知子)



・・・やはり茹でることにした。

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Wednesday, March 21, 2007

加山又造展

茨城県立近代美術館で「加山又造展」が開催されている。
加山又造は、「有名」というほどではないが、文化勲章受章者で、日本画画壇の中では著名である。

名前も知らなかった作家だったが、2年前に東京都近代美術館で開催された「琳派展」に展示されていた「千羽鶴」を見て一目でファンになってしまった。

その加山又造の回顧展が近くで見られるとあってさっそく出かけてみた。

45点の作品が展示されていたが、まずその第一印象は、「器用」ということだ。(器用貧乏という意味ではない)

画風が時代によってさまざまに変化するのだ。(ちょうどピカソのように)
分類からすれば「日本画」なのだが、洋画の手法にも果敢に挑戦している。
「ルソー」の影響を受けたり、「ブリューゲル」風の作品を描いたり(作品「冬」は一目でブリューゲルの「雪中の狩人」の加山版と解る)、その無節操ともいえる挑戦には唖然とさせられる。

しかし、加山の真骨頂はやはり「琳派」である。正確には「現代琳派」ということになるのだが、前にも見た「千羽鶴」と今展覧会の代表作「秋春波濤」は逸品だ。
「銀箔」の地に描かれた屏風画は、現代版・尾形光琳を見る思いがする。

屏風画ではないが、「金」でデザインされた背景に描かれた裸婦像(額画 名前?)は「クリムト」の一連の作品を彷彿とさせる。

「クリムト」は工芸職人の子供であり、自身、職人になるべく教育を受けている。
加山も(また?)西陣織の図案家の子息である。

加山は、水墨画から裸婦まで様々に作風を変えた。クリムトも年代によって作風が変化したが、加山ほどではない。

(もし)加山がどこかで作風を深める方向に向かっていれば、「日本のクリムト」になったのではないか。
工芸デザインが原点という二人の共通点を考えるとそんな思いがするのである。

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起工式

平沢土地区画整理事業の中の最初の建物の地鎮祭が行われた。
関係者に働きかけて誘致した日立メディカルセンター看護学院の起工である。

高齢社会が進み、病院や介護施設で看護師が不足している。この看護学院では、若者の教育だけでなく結婚・退職して現場をはなれた(潜在)看護師の再教育も行うという。

これまでこの看護学院は、常陸多賀にあった。

建物が老朽化してきて移転先を探していたのを平沢地区に誘致したのである。平沢地区は、市の中心部の傍であり、市役所の隣である。

先の看護師再教育もそうだが、準看護師で正看護師を目指すものの教育は主に夜間に行われる。

車を持たない学生が多く、夜間の授業もあるので公共交通の便の良いことが、移転先の条件であった。たまたまこの区画整理事業の時期と場所が一致したのである。
めぐり合わせというのはこのようなことだろう。

一年後には、建物も完成し、開校する。220人の学生が街の中心部に移ってくる。
数だけでは、街のにぎわいにはほど遠いが、将来へのワンステップにはなるだろう。

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Monday, March 12, 2007

MTB

茨城と栃木の県境にある高峰山に行ってきた。
ここには関東近辺では5箇所しかないというMTB(マウンテンバイク)のコースがある。

わが市には「助川山市民の森」という150haに及ぶ自然公園がある。平成3年の山火事の跡地を林野庁から取得し、公園化したものだが、市民にはあまり活用されていない。
利用者が少なく、頭を痛めていたところ、部下から利用策の一つとしてMTBコースはどうだろうかという提案が出された。

きっかけは、彼らが高峰山MTBコースの経営者S氏と知り合い、助川山のことを話したところ、事業拡大を考えているS氏が「市民の森」に関心を持ったことだ。そして先日、現地を見に来たという。

部下とS氏の間で話が進んでいるようだが、それだけに不安がある。そして私だけがコースを見ていないので、今後の判断のために高峰山に行ってみることにしたのだ。

場所は、水戸線羽黒駅から北方数K mの山中。かなり不便なところだ。
山すそがコースのゴールであり、その脇が駐車場になっている。20台ほどの車が駐車していて30人くらい利用者がいただろうか。
イメージはスキーコースと似ている。スキー板の代わりが自転車である。
山頂から約4Kmのダウンヒルコースを走り抜けてくる。
急傾斜、マウンド(こぶ)、ジャンプ台とコースの中にさまざまな難所があり、技術が試される。これならマニアがいても不思議はない。

利用者は、殆どが東京、横浜、埼玉から(はるばる)来ている。
聞いてみると、首都圏近辺では、長野や富士にコースはあるが、この時期は積雪で閉鎖されているという。東京からの距離と積雪のないことが利点のようである。

日立市でコースが開設されたら行くかと聞いてみると、コース次第だという(当然だ)。ポイントはダウンヒルの長さ。最低でも2km以上は必要。そしてバリエーションのある複数のコースが求められるという。

「助川山市民の森」ではどうだろうか。現地の詳しい調査はこれからだが、果たして上の条件は満たせるのか。迷うところである。

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Sunday, March 04, 2007

さくらパートナー

平和通の桜は昭和26年に植えられた。樹齢にすると60~70年である。ソメイヨシノの寿命はほぼ人間と同じなので、相当数の桜が弱ってきている。そこで去年から計画的な植替えを始めた。



去年は間に合わなかったが、今年から工夫を凝らすことにした。(夕張市ほどではないが)わが市も財政難である。すこしでも財源が欲しい。一方で町のためなら私財を提供してくれる市民や企業は多い。問題はマッチングの方法である。



日立市の桜は、鉱山の煙害対策として日本鉱業(現日鉱金属)が山に植えた大島桜が原点である。その後、社宅に桜(ソメイヨシノ)が植えられ、その延長に市民の献木で始まった「かみね公園のさくら」や「平和通の桜並木」がある。そしてこれら桜の名所は「日本の桜100選」に選ばれている。



このように、日立市の桜は、市民、企業と行政の協力で大きく育ってきた。そして市民の中にこだわりを持って桜の街づくりを進めているグループもある。

「さくらパートナー事業」はこのような「資金不足の行政」と「桜にこだわった市民、企業」の協働事業である。

寄付や献木はすぐに考えつく。今回のアイディアは、桜の植樹と一緒に「22世紀に伝えたい桜のメッセージプレート」を組み合わせたことだ。20万円寄付すると、桜の幼木(15年もの)とメッセージを記した石碑を残せる。そして寄付者の名前も(小さくだが)記する。「桜への想い」と「名誉」をてこに資金を調達するのである。



今回は、市民団体か企業に限って募集したところ、早々に予定5本分のパートナーがあらわれた。
今日(4日)は、午前8時30分から「さくらパートナー」の認定書授与式、9時から植樹作業である。
好天に恵まれ、パートナーだけでなく「さくらのまちづくり市民会議」の面々も駆けつけてくれた。事前にプレスに投げ込みを行っておいたので、新聞各社、NHK、地元ケーブルテレビ局も取材にきた。


この事業は弱ったさくらの植替えが済む3,4年間は続ける予定である。もっとも数年経てば残りの桜も寿命を迎える。そして、いずれ平和通の桜115本全てが「さくらパートナー」の手で更新されることになる。そうなれば、名実共に市民の手で残す「22世紀の桜並木」になっていくだろう。

写真 上から 満開の平和通桜並木(昨年4月)、パートナー認定書授与、植替えの様子、植替え終了、メッセージプレート

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Saturday, March 03, 2007

春一番


暖冬なので例年より半月早く畑作業を始める。
ジャガイモ、「男爵」「メイクイーン」それぞれ種芋1kg植える。

豊作で取れ過ぎた大根は、千切りにして切干にしてみよう。

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