正月休みとその後の3連休に(レンタルして)見た映画
「動乱」(高倉健 吉永小百合 監督 森谷司郎 80年)△
昔見たのを忘れて借りてしまった。吉永小百合も高倉健も若く、それだけで満足。
「博士の愛した数式」(寺尾聰 深津絵里 監督 小泉尭史 06年)○
小泉監督の第3作目。第1作の「雨あがる」は黒澤明の遺産、第2作の「阿弥陀堂だより」は独立したばかりでぎごちなさがあったが、「博士の愛した数式」でいよいよ本物になった。
「蝉時雨」(市川染五郎 木村佳乃 監督 黒土三男 05年)◎
藤沢周平の世界を撮らせたら黒土三男は山田洋二と双璧、あるいはそれ以上か。
「東京兄妹」(緒方直人 栗田麗 監督 市川準 95年)◎◎
95年の作品。時代背景は、まだ良き人間関係の残っていた70年代だと思われる。セリフも少なく淡々としたドキュメンタリー風の映画。市川準は好きな監督の一人だがこんな静謐な映画を撮っていたとは。
「男たちの大和」(中村獅童 鈴木京香他 監督 佐藤純也05年)×
原作(辺見じゅん)は良いのだが、映画は金をつぎ込んだ戦闘シーンだけの駄作。
「戦場のアリア」(フランス・ドイツ・イギリス合作 05年)◎
第1次大戦下、クリスマスイブの歌声をきっかけに、敵同士が最前線で歩み寄り、シャンパンで乾杯したという現実の出来事。「司令官の戦争と兵士の戦争は違う」という前線兵士のセリフが泣かせる。
「ヒトラーの最後の12日」(ドイツ映画 04年)○
2時間半もの映画だが、飽きさせないのはさすがヒトラーもの。見て損はなし。
「夕陽のガンマン」(クリントイーストウッド イタリア映画 65年)○
「硫黄島からの手紙」のイーストウッド監督も良いが、賞金稼ぎのマンゴーもいいよ。
「在日・歴史編」(監督 呉徳洙 97年)◎◎
日本の敗戦で開放された(はずの)在日朝鮮人・戦後50年の軌跡のドキュメンタリー。併合され日本人にされた朝鮮人が敗戦によって外国人として再差別された歴史が綴られている。必見。
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