Thursday, June 05, 2008

名水百選に選らばれた!!


(毎日新聞 6月5日)
平成の名水百選:日立の「泉が森」選ばれる 
常陸風土記にも記される名所 /茨城                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             
◇湧水周辺には、イトヨが生息--住民の活動も評価される
環境省が4日発表した「平成の名水百選」に、県内から日立市水木町の「泉が森湧水(ゆうすい)及びイトヨの里泉が森公園」が選ばれた。
淡水魚・イトヨの生息地であるうえ、住民がわき水の保全に取り組んでいることなどが評価された。
百選は、水質・水量や周辺の環境の状況、保全活動などを基準に選ばれた。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         
                                                                                                                                                                                                                                                  
泉が森は、常陸風土紀にも名が記されている。湧水周辺に生息するイトヨは全国でも数カ所のわき水にしか住まないという。
泉周辺は常緑樹に囲まれ、周囲約50メートルの泉のほぼ中央から、現在も青白い砂を吹き上げながら清水がわき出ている。                                                                                                                                                                                       
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          
イトヨの里泉が森公園は「イトヨ」の保護を目的に「泉が森」の北側に整備され、住民でつくる公園運営委員会(菊池義明会長)が管理、運営している。
わき水を利用してイトヨの環境ゾーンや観察デッキが設けられている。
菊池会長は「名水百選に選ばれたことは、委員会や住民にとってもうれしいことだ。有効利用しながら絶滅の危機にあるイトヨを大事にしていきたい」と話していた。
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昨日、環境省から発表された平成の名水百選に、わが街の「泉が森湧水」とこの湧水を活かした「イトヨの里泉が森公園」が選ばれた。
環境省が名水百選を指定するのは25年振りである。
茨城県内では唯一の指定なのだ。                                                                                                                                                      
                                                                                                      
前にブログでも書いたようにこの「イトヨの里泉が森公園」は、(私もかかわり)市民と協働で作ったものである。
湧き水の下流が宅地として埋め立てられる話が出たとき、地域住民と一緒になって事業者を説得して、親水公園を作り、希少魚「イトヨ」を護ったのである。
道路事業が特定財源の問題で批判されているが、これとは対極にある公共事業を目指して、真に必要な公共施設を地域住民と一緒に作ってきたのだ。
その結果、住民に喜ばれ、しかも安く、そして管理も地域の手で行われている稀有な公共施設である。
全国に数ある湧水、流水の中から名水百選に選ばれたのは、この地域住民の手で作られ管理されていることが決め手となったという。                                                                                          
                                                                                                 
発案から10年、建設されてから6年が経ち、これまでも国土交通大臣表彰、県知事表彰を受けている。そして、地域住民の手で、ほたるまつりやキャンドルナイトなどのイベントも盛んに行われている。
                                                                             
                                                                                   
また勲章が一つ増えた。蒔いた種が芽を出し、しっかり育っていることがうれしい。

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Sunday, June 01, 2008

椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!


椅子のない会議のことはよく知られている。
案件と関係のない話がだらだらと続き、気がついたら2時間を越している。
(役所の会議はほとんどがこんな会議だ)
椅子がなければ早々に結論を出す。そしてその勢いで実行に移る。


タイトルの本は、上司に薦められて読んでみた。著者はキャノン電子(キャノンの子会社)の逆巻久氏わずか5年で経常利益を10倍に伸ばした経営者である。

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現在の職場は、半数以上が民間企業(製造業)の出身である。
事務方に役所の出向組がいる(私もその一人)
図書を紹介してくれた上司は、某大手メーカ出身の元エンジニアである。

行政と企業では職場文化が違うので、当然読んでいる本も異なる。
この手の経営や技術に関する実学的な図書はあまり縁がなかった。
(期待していなかったのだが)1時間で読み終えてしまった。
引き込まれる面白さがある。
(もちろんゴーストライターがいるのだろうが)
実体験からでた言葉の連続だから説得力がある。


「パソコンをなくせば・・・・。」では勤務時間中にパソコンで遊んでいる社員がいかに多いか。(実態を調べて著者自身驚いたそうだ)
そして、同じフローアーの中でのメールのやり取り禁止した。(直接話したほうが確実で早い)
パソコンで効率が上がるはずが、かえって無駄を増やしている。


そのほかにも
「部下が駄目なのは、上司が駄目だから」
「トップの言うことに対し、自主的に考えて動ける部下を育ててない会社はつぶれる」
「対人関係が駄目ということは、イコール『全部駄目』ということ」・・・・・
次々と厳しいことばが続く。


これだけ聞くと、厳しさ一点張りの経営者のようだが、その底流にあるものは「人間中心」の経営である。

全員参加型の経営、現場に権限を下ろす自立分散型の組織、公平な人事・・・・
やはりそこには、かつての日本型経営の良き点が見出せる。


最後に印象に残った言葉をひとつ。
「能力の劣るものは降格、配置転換もやむなし。ただし本人の満足を得られる職場に移さなければならない。」

ラインの中でひときり作業の遅いパートタイムの中年女性を決して解雇せず社長室まわりの清掃係りに仕事を変えたら本人は張り切って仕事をするようになった。
決してこんなエピソードばかりではないだろうが、一読の価値はある本

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