Saturday, June 23, 2007

電気を消してスローな夜を

 毎年、夏至の時期(6月22~24日)、全国各地で「100万人のキャンドルナイト」が開催される。梅雨時のイベントなので天気が心配されたが、今年も好天に恵まれた。

今年は、全国885箇所で開催されているという。
これらの情報は、「100万人のキャンドルナイト実行委員会」のホームページで見られる。
                                                                                                                                                                                 
これは、なかなか良く出来たサイトだと思う。
このイベントは、著名人が発起人となった全国規模の実行委員会があるが、実際の開催は、全国各地のグループが自主的に行っている。                                                             
実行委員会は、イベントの趣旨を表明し、各地から賛同するグループをネット上で集める。そしてネットで各地のイベント情報を流す。これが実行委員会の主な役割だ。
                                                                                               
地球環境問題のような新規の運動は、ネットが有効だ。
このサイトでは、各地の情報を参加者から届く携帯メールで紹介している。まさしくネット参加型の活動となっている。
                                                                         
そのせいだろうか、各主催者の垣根も低い。
イベント主催者は、何も環境団体ばかりではない。居酒屋やカフェなども店の中でイベントを行っているのだ。
 
日立市では「イトヨの里泉が森公園」で3年続けての開催となった。
昨年以上の人出となった。3年目ということで認知度が高まったこともあるが、なんといっても若者が支えていることが大きい。
主催者(志塾)の働きかけで、地元の中学、高校、大学の生徒、学生が準備に携わっているのだ。              
中学校では、使用するろうそく(の一部)を手作りした。
高校ではボランティアクラブが参加し、大学では、美術の講座の学生たちがキャンドル配置のデザインをした。

環境問題は、現在世代が子孫に残す負の遺産である。残りの人生が長い者ほど被害が大きい。若者たちは(口には出さないが)強い危機感を持っているのだろう。  
                                                                   
若者たちがイベントを企画、開催し、これを年配者が楽しむ。なんと皮肉な現象なのだろうか。

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