泉が森と市民オペラ
6月17,18日はイトヨの里泉が森公園のほたる祭り。
今年で4年目になる。
市民参加で公園づくりを行った思い出の場所である。
地域の人たちによる自主管理が進み、いつ行ってもよく手入れされている気持ちの良い場所である。
湧水のせせらぎには昔からカワニナが生息し、かつては蛍が乱舞していた。
都市化が進みいつしかその姿も見られなくなったが、地域の努力で蛍も復活し、今では市の名所となっている。
今年のほたる祭りのアトラクションは日立市民オペラの会による、オペラ(のアリア)を聴く会。
地元出身のオペラ歌手2人とバイオリン奏者によるミニコンサートである。
天気が心配されたが17日当日は梅雨の晴れ間となり一安心。
夕方6時30分から野外コンサートが始まる。
泉が森を舞台にした創作オペラ「水の声」のアリアから始まりモーツアルト「フィガロの結婚」・・・
夕闇迫る幻想的な雰囲気の中、約1時間、集まった聴衆は存分に堪能した。
うっそうとした神社の森を背景に、湧水とせせらぎの流れる公園の石舞台は格好のオペラ会場となった。
思えば7年前、新しい公共事業のあり方を目指して、ワークショップで公園の計画作りを始めたとき、メンバーから「いつの日かオペラが上演できれば」という意見が出された。その日のために石張りの舞台を作ったのである。
今は行政の手を離れ、地域住民の自主活動でオペラ(の小曲)を上演するまでに成長した。
奈良時代に編纂された「常陸の国風土記」に「村人集まりて大いに楽しみ・・・」と記録された泉が森である。この公園は地域の歴史に新しい1ページを残した。
Labels: まちづくり
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