Saturday, June 27, 2009

先生といわれるほどの者じゃなし


 6月24日、市の生涯学習事業「ひ○ち市民カレッジ」の講師をやってきました。

 頼まれて2時間講義をしてきました。
 この市民カレッジは、約半年間、毎週1回行われています。1日、午前午後それぞれ2時間で、受講生は、40人。
 教室は、茨城○○スト教大学。講師は、2時間につき1人配置され、30人選任されるのです。
 講師の約7割は、この大学の教師。その他は市内各界から適当な人材が頼まれているのです。

 行政関係からも、毎年2人ほど依頼され、その中の1人が私なのです。

 私の講義のテーマは、「姉妹都市バーミングハムに学ぶ」。

こ の市民カレッジの最終目標は「まちづくりを担う人材育成」。私のミッションは、○○市の姉妹都市アメリカアラバマ州バーミングハム市の「まちづくり」を紹介することなのです。

 バーミングハム市の「まちづくり」は拙ブログ「バーミングハム訪問記」http://tosiseibi.blogspot.com/search?q=%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%8F%E3%83%A0に掲載(中)ですが、このときの調査報告に、わが○○市のまちづくりや日本の地方行政の話題を加えた内容の講義にしました。

 狙いは、「共助(相互扶助)」の重要性を伝えること。

 米国の文化、国民性は、「自助」と「共助」。
「自助」(あるいは「自己責任」)は、合衆国建国の理念のひとつだからいうまでもないでしょう。
 「共助」は、(キリスト教文化が背景にあり)ボランティアやNPO、NGO活動の活発さに見られます。

 バーミングハム市の活動の事例を紹介し、○○市や日本の他の都市との比較から、これからのまちづくりの方向を考え、議論してもらいました。
2 年目の講座でしたが、(残念なことに)今年は昨年より反応が悪いのです。

 具体的な事例(たとえば、側溝に泥がたまって、雨水の流れが悪くなった場合)を示し、受講生にどうするか聞いてみると・・・殆どが、市役所に電話するとのこと。
身の回りで困ったことがあったら、役所に頼む。やってもらえなければ「議員」を使って圧力をかける。

 日ごろ感じていることなのですが、自分たちで(地域で)協力すれば解決できることまで、役所頼みなのです。

 「出来ることは自分たちでやれよ!!」「みんなで助け合わなくちゃ!!」 「そうじゃなきゃ世の中持たないよ!!」  

 大不況のなか、アメリカでは失業率が10パーセント近くまで上昇し、貧困率(4人家族なら年収2万ドル以下の世帯割合)も20パーセントを超える状況です。それでもなんとか暮らしていけるのは、「共助」のおかげ。

 日本でも、かつては「結い」「手間返し」といった地域共同体の助け合いの習慣があったのです。社会が成熟し、経済が停滞し、「格差」が固定化しつつあります。そうすれば命の綱は、「社会の厚み」すなわち「共助社会な」のですが・・・。

 受講生の反応はいまいちでしたが、主催者からは(カレッジの狙いに合っていて)好評でした。(来年も頼まれそうです。)
 先生と呼ばれるのは恥ずかしいのですが、今年は9月に別の団体からも地方自治について講義を頼まれています。

 注:写真は(授業で紹介した)バーミングハム市のNPO活動、BEATプロジェクトのHPから借用

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Wednesday, June 24, 2009

いつか読書する日


時を経て、改めてその良さが分かるのは、年齢のせいでしょうか。
それなら伊達に年を重ねていないということで喜ぶべきことなのですが・・・。

「いつか読書する日」

2,3ヶ月前に、NHKのハイビジョンシネマで放映されていたものを録画し、改めて見ました。
この映画、2,3年前にビデオをレンタルして見たことがあります。

中年になる幼なじみの男女の恋の話です。

舞台は、長崎。毎朝坂道を登り降りしながら牛乳配達をする大場美奈子(田中裕子)と市役所に勤める高梨槐多(岸部一徳)。二人は、高校時代付き合っていた中。しかし二人の両親の情死がきっかけで心ならず別れてしまう。・・・

若者にはわからない(だろう)中年の男と女の「忍ぶ恋」。

この後のストーリーは、http://www.eonet.ne.jp/~ginyu/060307.htmを見てください。

以前に見た時は、「味わいはあるが地味な映画」程度の感想だったのですが改めて丁寧にみると、年齢を重ねた男と女の切ない心の機微が、痛いほど訴えてくるのです。

監督は、緒方明(今まで知りませんでした)
音楽は、池辺晋一郎

これ以上のコメントは、野暮でしょう。是非、DVDをレンタルしてご覧ください。

田中裕子、岸部一徳とも適役でしたが、ものがたりの狂言回し役になる渡辺美佐子が映画を引き締めていました。

R-50(50歳未満禁止)の映画です。

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ためしてガッテン


私の勤務する(某)産業支援機関は、創業支援施設(インキュベーター)を10室持っている。

1部屋20m2、家賃2万4千円(光熱水費、ネット代込)と超破格の貸部屋である。

そのほか、入居者に対し、中小企業診断士による無料経営指導、経営セミナーと様々な創業支援を行っている。


それでも、この大不況、なかなかブレークしないのは致し方ない。


今日は、月に一度の経営セミナーの日。講師はNHK(地元)某放送局ディレクターのKさん。
地元放送局に来る前まで、(渋谷の)NKH放送センターで「ためしてガッテン」の担当ディレクターをやっていた。

今日、お招きして講演を聞いたのは、創業者に自分のビジネスの「売り込み方」のお勉強。
そうそう、TV番組制作は、皆、絶えず視聴者への「売り込み」なのです。

Kさん曰く。「ためしてガッテン」は科学番組。普通にやっていたら、よほどのマニアしか見ないのです。チャンネルを合わせた視聴者は逃がさない。そのためには、シナリオに工夫が必要なのです。

一般に、科学番組は、「原因→結果→考察→対策」。
これでは、学校です。誰も見ません。
そこでKディレクターは、「イントロ→結果←原因→対策→考察」これが秘策とか。

要は、結果(山)を先に持ってきて視聴者の注意を引く。
そして対策を講じた後で考察(ハッピーエンド)。
(ためしたガッテンは、ほとんどこのスタイルでつくられているのです。)

何のことはない、「水戸黄門風」物語づくりなのです。そして番組作成は、視聴者を引き付ける心理学の実践ともいっていました。
創業まもない経営者は、余裕がありません。(資金調達、顧客開拓・・・)
そんな経営初心者には、「目から鱗」の話のようでした。

大不況の最中、新規創業者は先の見えない経営環境の中でもがき苦しんでいます。
今日のKさんの話は、業種、業態が異なるとはいえ、参考になったようです。

(私はいけませんでしたが)セミナーのあと講師のKさんを囲んで懇親会が催されました。セ

ミナーでは聞けなかったことが本音で話し合われたでしょう。今日も良い1日でした・・・。

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脳の活性化


1年間、ブログを休んでいました。

理由は、仕事が変ったこと(職場内リストラ)。


仕事も一年間で一巡し、(時間も気持も)余裕ができてきたこの頃。だが、転勤のストレスが原因と(思われる)「頭重」「物忘れ」は今も続く。


今朝の、テレビ朝日「サンデープロジェクト」を見ていたら脳科学者、茂木健一郎が出演していた。そして加齢による記憶力低下には「過去を思い出すトレーニング」が効果的だと言っていた。


具体的には、「ブログ」を書けと。


昨日何をしたか。誰と会ったか。何を食べたか。
そんなことを思い起こすだけで、記憶力が回復するのだそうだ。


それには「日記をつける」「ブログを書く」のが手っ取り早い。

そんなことから、publog@hitachicityを復活します。皆さん、またご来訪ください。

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