Thursday, November 15, 2007

公民権運動(その1)

1960年代、アメリカは公民権運動の嵐の中にあった。

公民権運動とは、被差別者の権利獲得運動であり、代表的なものは、黒人の差別撤廃運動である。

それまでは、(南部において)黒人と白人は、レストランの席から公園の水飲み場まで「colored」「white」に区別され同じ場で生活することはまれであった。
人種差別主義者による黒人の殺害も多く発生し、選挙権も選挙人登録が(何かと理由を付けられ)認められない状況であった。

これに対し、権利獲得運動の中心人物となったのがマーティン・ルーサー・キング牧師である。
キング牧師は、南部の各地でデモ行進による運動を進めた。
その中でも特に中心となった都市がアラバマ州バーミングハム市である。
彼の行動理念はインド建国の父「ガンジー」に習った「非暴力主義」である。

バーミングハム市の中心部に公民権博物館がある。
その前の公園には当時の運動の様子を再現した彫刻やモニュメントが設置されている。

その中でも注目すべきは、無抵抗の黒人少年に警官が警察犬をけしかけている彫刻である。(警察が徹底的に弾圧した)



この元となった写真は、当時マスコミによって世界中に配信され、合衆国南部で何が行われているか世界が知ることっとなた。

この報道を受けて、当時の大統領「ケネディー」が問題解決に乗り出し、連邦政府がアラバマ州政府に差別をやめるよう圧力をかけた。その行為が1964年、ジョンソン大統領の下で制定された「公民権法」につながっていく。






(97年姉妹都市バーミングハム視察から)

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