Monday, October 08, 2007

体験的実証考古学

平沢区画整理組合理事長の椎名さんのお誘いで、宿泊施設ビスターリ里美に一泊した。
椎名さんは、ビスターリの役員もしている。
(ビスターリ里美のことは拙ブログのhttp://tosiseibi.blogspot.com/search?q=%E3%83%93%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%81%95%E3%81%A8%E3%81%BFを見てください)

表向き、区画整理組合の諸問題について泊りがけで話し合おうということだが、本音は夜を徹して飲もうというだけのこと。
椎名さんが敷地内に再現したという縄文竪穴式住居も是非訪ねたかったので、ウキウキ気分で出かけた。

この竪穴式住居は、2代目である。(初代は子供の不注意で焼失)
ビスターリにやってくる子供たちに古代体験をさせるために、(子供たちも参加させて)作ったという。
自身の設計施工なのだそうだが、凝り性なのでいい加減なつくりではない。
4本の柱を土に建て、梁と棟木を渡し、垂木の周りを茅で葺く。三内丸山遺跡をつぶさに観察し、忠実に再現したのだそうだ。
ちなみに竪穴式住居というと縄文時代を考えてしまうが、庶民は平安時代まで竪穴の中でで暮らしていたという。
椎名さん曰く。自ら作り、使うことで古代人の暮らしが実証的に理解できる。

なぜ竪穴なのか?
穴を掘り、床を下げることで、冬は地温で温まり、夏は涼しいという。地熱冷暖房なのだ。

炉で魚を焼くということは?
限られた熱源なので最小限の(必要なだけの)魚しか焼かない。つまり、食料資源を無駄にしない暮らしをしていた。・・・・

いろいろ縄文人の暮らしの知恵に気付くという。
体験して皮膚感覚で理解する。つまり実証考古学なのだ。
とはいえ、今回は樽でビールを持ち込み、4人で10リッターを飲み干し+焼酎1本とワイン1本も開けた。。
酒の肴はいわしとさんま。これを炉で焼きながら、木の枝で即席に作った箸で食する。
夕方から飲み始めて終わったのが何と午前2時。
そのまま炉の脇で寝るのが本当の実証考古学なのだが、火事になり焼死したら、実証した意味もなくなるので今回は遠慮して本館に泊まる。
翌日は、ひどい二日酔いで情けない思いをしたが(これは何度も実証済みなのだ)貴重な体験でした。

Labels:

0 Comments:

Post a Comment

<< Home