Friday, November 02, 2007

大倉集古館展


茨城県天心記念五浦美術館の開館10周年記念「大倉集古館の名宝展」に行って来た。

特に目を引いたのは、鏑木清方の「七夕」。

大観の「夜桜」「瀟湘八景」、鎌倉時代の似絵、国宝「随身庭騎絵巻」もよかったが、今回は鏑木清方の美人画に軍配があがる。

今回の展覧会は、前後期で入れ替えがあり、前期(10月27日~11月18日)は、1930年に開催された「ローマ開催日本美術展」の名品が展示されている。

作品からは、当時、美術の本場ローマで日本画の真髄を示さんとした、大観を始めとした日本画家たちの意気込みが伝わってくるのだ。

「七夕」は、帯を強調した女性の後姿、つるされた着物の文様、飾り台に並べられた筝(そう)、五色の糸車など数々の「和」を描いている。

「七夕」は一双の屏風絵で今回展示されているのは、左隻である。
調べてみると、右隻は後期(11月20日~12月9日)に見られるそうだ。

後期にも楽しみが残った。

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