Sunday, February 03, 2008

身土不二

身土不二には二通り読み方があるという。

ひとつは、「しんどふに」。
もうひとつは、「しんどふじ」。

「不二(ふに)」の方は、仏教用語で、「身」(今までの行為の結果=正報)と、「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない、という意味。
「不二(ふじ)」 は、「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味で、大正時代に陸軍の「食養会」が創作した言葉らしい。

食養会が「その土地、四方四里の範囲で出来た食材を食べると身体に良く、他の地域の食品を食べると身体に悪い。」というスローガンを掲げたところ、京都の僧侶が「仏典に身土不二という言葉がある。」と教えた。
仏典とは意味が違うが、以降この説を「身土不二(じ)」と呼び、食養会独自の大原則として広がることとなる。

地域おこしの「地産地消」、イタリアから始まった「スローフード」運動も「身土不二」と基本は同じである。

中国製冷凍餃子の中毒事件は、すこしマスコミの騒ぎすぎではないかと思うのだが、確かに地元の食材を自ら調理して食べていればこんな事件に出くわすこともない。


写真は、真冬の菜園の様子。

作物の少ないこの時期だが、大根、かぶの他、青梗菜、小松菜などの菜っ葉の類が旬である。


氷点下まで気温が下がると、作物は成長が止まるが、その分糖分が根や茎に蓄えられる。

小松菜を茹でて「おひたし」を作り、ポン酢で食べるとこれがまた旨いのだ



Labels:

0 Comments:

Post a Comment

<< Home