Friday, December 21, 2007

草の根民主主義




民主主義。
先進国では当たり前の政治制度となっていますが、本場米国の民主主義をみて、日本のそれとの違いに大きなショックを受けたのでした。

民主主義の原点は、直接であれあれ間接であれ、政策決定に国民(市民)が参加すること。
民主主義が発展するためには、選挙制度から任意の市民の意見を聞く会まで、この参加システムのあり方が大きく影響してきます。

アラバマ州バーミングハム市は、民主主義の本場、米国の中でも3本の指に入る市民参加システムをもった自治体なのです。
この市民参加システムは、自然にできたものではありません。そこには、この街の歴史、1960年代の公民権運動で街を二分した白人と黒人の争いが背景にあったのです。http://blogs.yahoo.co.jp/buryou2925/archive/2007/11/

激しい闘争の後、民心のすさんでしまった街を建て直そうと始まったのが市民参加のまちづくり。人種の壁をこえてみんなで新しい街を作る。和解のためのまちづくり制度「シチズン パティシペーション citizen participation 」(1974年制定)なのでした。
http://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.cpn.org/topics/community/birmingham.html&sa=X&oi=translate&resnum=2&ct=result&prev=/search%3Fq%3Dcitizen%2Bparticipation%2B%2Bbirmingham%26hl%3Dja%26sa%3DX

町内会(10~20世帯、95地区)→コミュニティー(学区の単位、22箇所)→コミュニティー諮問委員会(市全体)。
この3段階からなる市政への参加システムがバーミングハム市の特色です。
そして、公平さと透明性を保つため、全ての地域団体に、役員の選挙選出と月1,2回、地域の問題を話し合う会合が義務づけられているのです。

(各住民団体の役目は、暮らしやすい街をつくること。そのためには、ゴミ処理や住民福祉のことなど地域の問題を解決しなければなりません。)

このため、まず最小単位の町内会で話し合い、そこで解決できない問題は上部のコミュニティーへ上げ議論される。
そしてコミュニティーで問題解決が図られ、そこでも処理できない問題がコミュニティー諮問委員会に上申される。
最後にそれでも解決できない問題だけが市議会にかけられる。
という仕組みになっているのです。

関係者が参加して段階的に問題解決を行う。
基本は、身の回りの問題は住民自らが解決するという、自助自立のシステムなのでした。
そこには、西部劇に見られるように、何も無いところから国民が国を作ってきた建国の精神を見ることができたのです。

人口24万人の都市で、市会議員はたったの9人。(日本の同規模の都市なら30~40人)
コミュニティーとそれを支える市民参加がしっかりしているので9人の議員で充分なのです。
そして市議会議員は(市民の御用聞きではなく)政策立案に専念する。そのため政策秘書を公費で雇っているのです。
(ちなみに議員自身はは無報酬なのです。)

(日本のように)支持者からたのまれ利益誘導の口利きをする議員はいないのかと尋ねたたところ、「シチズン パティシペーション」の制度ができて以来、議員は口利きをする必要がなくなったし、そんなことをしたら当選できないという返事が返ってきました。

草の根民主主義というのでしょう。試行錯誤を重ね、時には血を流しても問題を解決してきた、民主主義の歴史がそこにはあったのです。

写真上:アーリントン市長、議長、スコッティー市長補佐官と議場で撮った記念写真
写真下:毎週火曜日に開催される市議会風景。

この日の議題は、街の治安向上について。公聴陳述人として麻薬犯罪経験者が陳述していた。(日本地方議会ではまず考えれないのです)

(97 姉妹都市バーミングハム訪問記)

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