Saturday, December 01, 2007

陰影礼賛

本来人間は、闇を好まない。
元々人間は弱い動物である。外敵から身を守るため明るさを求めた。
明るければ、緊急不測の時、周りの状況がわかり、対応ができるからだ。

谷崎の「陰影礼賛」ではないが、陰影には「憂い」とか「情感」が宿る。
明るさは、人間のもつ原始的な欲求であるが、一方陰影は、心情の機微を知った「大人の文化」なのである。
闇と紙一重の世界を楽しむことができるのは、闇と対峙できる自立した心が必要なのだ。

東松家住宅  塗屋造り 明治34年築
(明治村にて)
茶室(3階) 
吹抜けを通じて差し込む光
 
東松家外観

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