Wednesday, December 05, 2007

ステンドグラス@シテ島

「ノートルダム」の前に「サントチャペル」に行くなかれ。
そんなことが旅の通の中では言われているらしい。

フランスの3大ステンドグラスというと「サントチャペル寺院」「ノートルダム寺院(パリ)」そして「シャルトル大聖堂(これも正式にはノートルダム寺院という)」のことだという。

最初の二つは、パリのシテ島にある。冒頭の格言(?)は行ってみて納得である。

サントチャペル聖堂は、1249年、ルイ9世によって作られたという。














ゴシック様式の教会建築にステンドグラスの窓はつき物だが、それでもステンドグラスは壁の一部である。

しかし、サントチャペルはその逆なのである。

大げさに言うと窓の中に壁があるというほどのステンドグラスの大きさである。





言い換えれば建物の壁全体がステンドグラスといってもいいだろう。











光が窓から差し込んだ時の教会内部の美しさは、例えるならば宝石の小箱である。
















この教会のステンドグラスを見てしまったならば、かの有名なノートルダムの薔薇窓も色あせて見える。


この教会は、ルイ9世の私的な教会として作られたという。

そして、現在はフランス共和国司法省(最高裁判所)の敷地の一部になっている。

日常使われている裁判所とステンドグラスの美、不似合いな取り合わせとも思えるが、この教会の美しさには、(裁判所という)世俗を裁く権威の象徴としてその存在意義があるのかもしれない。

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