オープンガーデニング
オープンガーデニングとは、それぞれ自宅の庭で行っているガーデニングを、個人またはグループで一般に開放する仕組みのこと。イギリスやオランダなどガーデニングの本場、ヨーロッパでは広く行われている。
7月中旬から始めるかみね公園でのガーデニングボランティア講座の下調べにいわき市のフラワーパークに行った。期待はずれであり、反面教師として失敗事例を見てきた。その帰り、今回のプロジェクトの主催者であるNPO法人「with you」のメンバーからいわき市湯本町にオープンガーデニングで有名な喫茶店があるから寄って見ようと提案されたので、帰りの道すがら寄ってみることにした。店の名前は「花遊庭」。畑に接した住宅地の一角にある、個人住宅の1階を改装した軽食喫茶である。喫茶といっても中国茶からイングリッシュティーまで飲める本格的なティーハウスである。http://www.kayutei.com/index2.html
中に入って驚いた。中庭には本格的なイングリッシュガーデンがある。何度かイギリスに行っているので、そのすごさは一目でわかった。
早速、スコーンと紅茶を注文する。庭とお茶を堪能していると店主の加原世子さんがあらわれ、庭を案内してくれた。話は、庭づくりからご自身のことに移られ、地元の庭仲間たちとオープンガーデニングを主催していること。公共空間でガーデニングを始めたときの苦労話。そしてボランティアでガーデニングを続ける仕組みの難しさ・・・。今回のプロジェクトを始めるにあたり、実に参考になる話をたくさん伺えた。やはり実践者の言葉の重みは違う。
それにしても何と美しい庭だろう。気候風土の違う日本でヨーロッパと同じガーデンをつくるには大変な労力と根気が必要だ。朝は3時起きして庭の草取りをしているという。そして昼間は店の経営とNHK趣味講座の講師、オープンガーデニングのまとめ役と超多忙の生活とのこと。しかし忙しさに流されず、将来を考え、加齢で体力が落ちても庭を維持できるよう花や樹木をデザインしているという。「優雅なつつましさ」とでも言うのだろうか。見習いたいものだ。
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